décembre 11, 2006

パリの自転車道













先日読んだAsahi.comの記事では日本で近く歩道上を走る自転車のルー作りを進めるとか。現在は歩道上の自転車の走行は道路交通法上は走行が許されていないものの、自転車が安全に走ることが出来る路肩がほとんどない状況を見て、運用上、自転車が歩道上を徐行することが許されている。

問題は自転車が加害者となる事故が急増していることであり、「改正法案では、車道左側端を通行する原則を維持するが、「子どもや高齢者、買い物目的での利用」と、「車道通行が著しく危険な場合」に限って歩道走行を認めるべき」としているとのこと。

歩道上を自転車が通行できるのは世界的には珍しいルールだ。パリでは自転車が走行できるのは車道のみとなっている。フランスの道路法上で歩道上の自転車通行を許可しているのは子供(確か8歳?)と障害者の車椅子のみときっちりと決めている。

これができるのは自転車が安心して走ることの出来る自転車道があるからである。また、自動車運転手にとっても自転車は車道を走る交通手段だという認識ができているからである。日本ではこれが中途半端で、車道を走っても歩道を走ってもお邪魔虫である。

現在、パリではドラノエ市長の肝いりで、車道を減らして自転車道がどんどん整備されている。自転車道だけでなく、この12月からはパリ市内で初めてトラム(市電)が開通する。自分がこっちにきた2年ほど前から比べてもかなり変化ができたと思う。もっとも、フランスは自転車交通政策では後進国の部類で、デンマークやオランダなどはかなり進んでいるのであるが。

安全性を考えれば自転車と歩行者を分離する方法が一番確実で簡単だ。でも個人的には歩道上を自転車が走ることは良いことだと思う。スペースの使い方が非常に有効的で日本の現状にふさわしいと思うからだ。まだ、どう決めたって日本の道路の現状では自転車は歩道上を走るに違いない。

いずれにしても、もっと自転車が走りやすい環境を作らなくてはならないと思う。自転車の運転者だけを悪者にするのではなく、共有するという視点で考えて欲しい。

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