juillet 17, 2016

過去日記(Escroquerie 2007年03月03日15:48)

詐欺。 

昨晩10時ころ警察から電話がかかってきた。昼ころに街頭で応じた身体障害者の支援団体の募金活動が詐欺だったというもの。明朝に4区の警察署まで来るように言われた。 

事務所を出たところで募金活動をしている若者らがいた。普段はあまり気にとめないのだが、この日に限って立ち止まって話を聞いた。彼は耳が不自由だとジェスチャーで示し、アーウーと声を真似ていた。 

結果的に今回の件につながったのだが、そのときは大きな札しか持ち合わせておらず、小切手で募金を切った。こちらでは小切手はきわめて一般的で1ユーロの買い物でも使う人がいるくらいであるが、これには名前と住所、口座番号が書かれている。警察はこれを手がかりに自分の電話番号を入手したのだろう。他に小切手で募金をした人はいないようだから唯一のTemoin証人ということだろう。 

警察に行くと、ドラマでよく見るマジックミラーの部屋に通された。鏡の向こうにあの時見た若者が立っている。どちらに対して小切手を切ったのか?といったような質問に応じて、別の部屋に移って調書を取ることになった。隣の部屋からは大きな怒鳴り声がしていて、騒々しい。 

フランスの警察というとTaxiという映画(近く4が出るようだ)を思い出す。自分の事件の担当官は女性で、フランス人には珍しくにこりともしなかったが、逆にくそまじめな表情がおかしかった。 

調書は約1時間ほどで終わり、「公共チャリティ詐欺被害escroquerie à la charité publique en réunion」なる書類をもらい開放された。 

過去日記(Edinburg 2007年03月02日06:53)




エジンバラに行った。少林寺拳法の英国の学生合宿に参加して、その後に2泊だけ寄った。この機会に英国の大学と北大の少林寺拳法部が姉妹クラブの協定を結んだ。現役生と当時の監督が来るというし、スコットランドは行った事がないので家族を連れて行ってみた。 

エジンバラはエジンバラ城が町の真ん中に聳え立っているが、それが真っ黒い岩山の上にあるので少し異様な雰囲気をかもし出している。 
泊まったのはOLDタウンと呼ばれる側で、やや黒い石で出来た古い建物が多くある。もともとは火山口だということで、起伏が激しい。 
後でよく見たらスコットランドはフィヨルド地形なのか、かなり海岸線が入り組んでおり、小島も沢山ある。夏に北のほうに遊びに行けばさぞかしきれいだろう。 

しかし、閉口するのはスコットランド訛りの英語と物価の高さ。語尾を飲み込む特有のアクセントを持つ英語は、さっぱり分からない。「アイエー」とか「オイエー」とか良く聞こえるが、これはYesのことらしい。 
物価は悲劇的に高い。サンドイッチが3ポンド。1ポンドはなんと260円を超えている!Pubでギネス(泡がクリークのようでとても美味い)を1パイント飲むと大体4ポンドする。 

人はよく親日的だと思う。こちらの人と話をしているといまだに日本は高いという強いイメージを抱いている人が多いことに気づくが、そんなことはない。日本への観光客が少ないのはこの偏見によるところもかなりあるのではないか。 

エジンバラで良く見かけるのが、怪談ツアー。あちこちに看板が立っている。エジンバラ城にも幽霊が出るそうだ。もっとも、この城は牢獄になったりしているので出ても当たり前だけど。スコットランドでは魔女狩りが長い間続いていたらしいがこういう思想と怪談好きと関係するのだろうか。

過去日記(fuite des cerveaux 2007年02月15日15:10 )

頭脳流出。ちなみに水漏れはla fuite d'eauというが、しばしばおこるのでフランス語を勉強するとしばしばお目にかかる。 

中国の胡錦濤主席がアフリカ諸国を外遊していることがフランスの新聞に大きく取り上げられている。2003年に今のポストについてからこれが3度目の訪問になるらしい。 

訪問している国はカメルーン、リベリア、スーダン、ザンビア、ナミビア、南アフリカ、モザンビーク、セイシェル諸島。 

新植民地主義に対する批判、債務免除と援助の倍増をアナウンスしているそうだ。 

なぜアフリカか?中国は自国の発展を支える将来のエネルギー資源を必死になって探しており、アフリカ諸国はそのターゲットとなっているのである。 

しかし、中国の急速なアフリカ進出については欧州の企業界は快く見ていない。不当な競争やダンピングが横行するからだ。極端な話、建設現場の労務者までコンテナで運んでくる(法が安いらしい)ということなので、価格だけの競争ではかなわない。最近は技術も向上してきているので話はさらに複雑になってきている。 

でも、アフリカに対する積極姿勢は分かる。日本も数年前にODAの基本理念として「国益」を掲げているわけであるが、その「国益」とは何か云々をやっている間に中国にアフリカ市場をのっとられようとしている、と見ている人もいる。 

Made in Chinaの脳みそは生まれは中国かもしれないけど、アメリカや欧州の教育を受けたものだろう。「量も質も高品質よ」ということか。

過去日記(Disney 2007年02月13日02:54)


娘が復活したので気分転換にディズニースタジオに連れて行ってあげた。 

質も規模も日本の方が別格だけど、娘はそれなりに楽しかったようだ。 

サイン帳を片手に、あちこちに出現するキャラクターめがけて突っ走り「サインくれ!」とやっていた。 

帰りの車では爆睡していました。ミニーが一番好き見たいね。

過去日記(仏検 2次試験 2007年01月28日21:29 )



仏検の二次試験があった。 

試験官は2人。二人ともフランス人かと思ったら、よく見たら一人は日本人だった。 

質問は、旅行はどこに行ったか、とか、何を食べたか、とか。 
面接時間は5分間で、あっという間に終わってしまった。 

待合室でも、試験の手伝いをしている人にも知り合いがいた。狭いパリの日本人社会だ。試験前に大いに世間話をしていたので、かなりリラックスだった。フランス語に接する時間は断然に多いので日本の受験者と比べて面接は断然有利。(といって落ちたら恥ずかしいが) 

過去の統計によると合格率は1級10%、準1級20%、2級30%。 

試験はこなしたが、「大人なんだからもっと正しく話そう」、と思った。 

帰国したら1級にチャレンジしよう。

過去日記(La belle et la bête 2007年01月03日05:08 )


「美女と野獣」をビデオクラブで借りてきて娘と見た。絵本で読み聞かせているので娘はストーリーを知っているので、狼が出るよとか、ヤジュウが出るよ、とか教えてくれた。 

ディズニーものが好きで、最近では「シンデレラ」「不思議の国のアリス」「ノートルダムドパリ」「美女と野獣」を見た。自分もすっかりファンだ。 

いいのは吹き替えの声優の声だ。フランス語のお姫様役の声はいつも同じ人だが、歌がすばらしくいいし、きれいなフランス語なのでとても聞きやすい。 

映画の後はお絵かきだ。狼がたくさん出てきたので、狼を書いてくれとせがまれて何とか描いた。下絵はお父さん、着色と胴体、足は娘の合作。ついでに隣に描いた丸顔のお友達。 

以前お土産でいただいたモンサンミッシェルのシードルを飲んだ。これはりんごのいやみなにおいがなくてとても美味。 

娘が寝たら別に借りてきたダビンチコードを見よう。

過去日記(Belgique 2007年01月02日01:50)


28日から1日まで車でベルギーはBruggeとAntwerpen、Brusselに行ってきた。 

Bruggeに二泊、Brusselに二泊の4泊5日の行程。ParisからBruggeまでは4時間弱で着いた。国境には一応検問所があるが素通り、ベルギーに入ると標識がベルギー語になるので多少外国にきた気分になる。Bruggeはフランスに近いのでフランス国籍の自動車も多い。 

Bruggeはペギン会修道院(世界遺産)がほぼ中心にある石造りの小さな町。海から近いので古くから商人や職人が集まったところだそうだ。町には運河が流れていて、古いレンガ造りの建物といい調和を保っている。 

ベルギーといえばビールだが、この日はBrugge Zotという地ビールを飲んだ。ベルギービールは果物でにおいや味をつけていることがよくあるのだが、個人的にはあまり好きでない。シンプルなピルスナー系が好み。この地ビールはコクがあって結構おいしかった。ちなみに、見たところアルコール度数は8~11と高めが多い様子。 

アントワープではノートルダム大聖堂に行って、ルーベンスの絵を見てきた。教会は荘厳で(ちょうどお葬式をやっていた)ルーベンスの絵も何枚かある。アニメで有名な絵は二枚。昔は布がかけられていて、見るためには銀貨を払わなくてはならなかった。キリストの昇架とキリストの降架という。フランダースの犬の最後の場面はこのうちのキリストの降架という方である。YouTubeで最後の場面を見つけたので見たが、教会がよく描かれていた。 
http://www.youtube.com/watch?v=4CgnKs1cmpg 
アントワープは大工業都市。高速道路網が首都高並みに複雑で(というかパリがシンプルすぎか)、迷って一周してしまった。海や運河を渡るのにほとんどがトンネルだったのが印象的。 

ブリュッセルはこれまた大都市でホテルまで着くのに一苦労した。この町は日本食がおいしいと日本食通のフランス語先生が行っていたので、持ってきたガイドブックをもとに試しに行ってみた。「三辰」という寿司屋。これが大当たり。お客の9割は日本人、しかもすべて予約席。なんだか、日本に戻った気分。頼んだのは、牡蠣フライ、うどん(子供に)、てんぷら、チラシ寿司。チラシ寿司は値も張ったがボリューム、質ともにすごかった。娘もうどんをつるつるたくさん食べていた。写真を撮るつもりが思わず忘れてしまった。(ので、サイトで見つけた他人様の写真を付けました) 

ちなみに、Bruggeでも日本食料理屋「たぬき」に行こうとしたが、予約で満席で断念。日本食はこちらでも人気がある様子。 
でも、パリでは中国人経営の変な日本レストランが山ほどあるが、その類はなかった。 

大晦日の晩はトラピストビール(9度)とレッフ(同じ)で酔っ払って気がついたら新年だった。 

過去日記(明日からベルギー 2006年12月28日02:26)

うちは夫婦そろって怠け者なので計画的に旅行をするということがほとんどできない。いつも思いつきで無計画。ところが、こちらの友人はなぜか大半が緻密な性格の持ち主で綿密な計画を立てて旅行に出かける。だからそのような方たちにいまだ正月休みの計画がない、などとは言えなかった。 

そのような友人から調査結果のおこぼれを頂き、いつも直前に宿を取って出かけるのがパターンだ。 

今回もそれ。さっき、明日からベルギーに行くことを決めた。自動車で4時間ほどで着く。Bruggeに2泊、Brusselに2泊の予定。 

年越しはBrusselで、1日はどこも休みなので一気にパリまで戻るつもり。 

そういえば、こちらに来てからの年末年始はいつも誰かが遊びに来ていたので、結構忙しかった。 

冬のベルギーは完全にオフシーズン。大半の友人は仏人、日本人ともに南を向いているので、???という感じ。でもよい、ホテルは安いし、すいている。 

アントワープに行って、ネロが最後に見たルーベンスの絵を見てこよう。見に来るのは日本人だけらしいが。

過去日記(Coppélia 2006年12月26日07:18 )

コッペリアを見に行った。サイトで調べると、いろいろな話があるようなのだが、ガルニエで購入したプログラムによると次のようなあらすじとなっている。 

Spalanzani博士が隠し持っている「娘」がいるのであるが、これは実はCoppelius博士と一緒に作った人形であった。この美しい人形に彼は魂を吹き込みたいと考えている。。。。というのがコンテキスト。 

登場人物は主役の青年フランツ、村の美しい娘スワニルダ、スパランツアニ博士(若?)、コッペリア博士(老?) 

フランツは綺麗なスワニルダに恋をしている。彼は都市に科学を学びに行くのであるが、それを終えて村に帰ると村にスワニルダを狙う恋敵がいることを知る。それは自分の家を実験室に改造し何かを研究しているとうわさされているCoppelius博士であった。 

コッペリウス博士は好奇心に満ち溢れるスワニルダに自分の実験室の鍵を渡す。スワニルダは彼女の友達を連れて実験室に忍び込む。 

実験室にはたくさんの仕掛け人形が置いてある。これらの人形のコミカルなダンスを楽しんでいると、スワニルダはそのうちに大きな本を見つけ、その中に自分そっくりの人形を見つける。実はコッペリウス博士はこの人形に恋をしているようだ。 

どういうことかわからず、パニックになるスワニルダをコッペリウス博士が襲う。これを後から入ってきたフランツが救う。コッペリウスは自分の夢かなわず、舞台から去る。 

(プログラムによるとコッペリウス博士が老人、スパランツアニがフランツの恋敵、のように書かれているが、バレエの配役では、コッペリウス博士の方が若く、スパランツアニが老人のようになっていたと思う) 

バレエダンスには悲劇が多いのだが、これはハッピーエンド。 
大きな本に入っている実物大の人形、それに命を吹き込むという設定。地下の秘密の実験室、とそこで踊る少女のコントラストが絶妙。 
途中に出てくる人形のコミカルな動きがあったりしてとても楽しいものだった。 

演出 Patrice Bart 
Swanilda, Nolwznn Daniel 
Frantz, Alessio Carbone 
Coppélius, Wilfried Romoli 
Spalanzani, Fabrice Bourgeois

過去日記(Les Chorists 2006年12月17日16:2)

今日はクリスマス前に幼稚園で父兄を招いた会があった。 

園児全員の座ることのできるステージが用意されていて、そこで今年(9月から)練習してきた歌を先生の指揮で大合唱。 

父兄には子供が書いた絵をうまくモチーフしたプログラムが手渡された。曲目は14曲。全曲をみんなで合唱、中には輪唱もあったり。 

「白服を着てきてください」ということであったが、女の子は頭に赤い飾りを、男の子は胸に青い飾りをつけてもらっている。そろっていてきれいだ。 

舞台に上がって、親に手を振ったりする子供たちはいたが、落ち着きなくばたばた走るような子供は一人もいなかった。先生も落ち着き払っていて、よくまとめていた。 

親のほうは何とかわが子をフィルムに納めようと懸命で、必死にいい席を取ろうとがんばっている。これは日本と同じ。 
そのうち、通路にまで人があふれて床に座って見ていた。これは、フランスっぽい。 

最後はI wish a merry Christmas.で一番は英語、二番はフランス語だったと思う。先生が本格的なジャズシンガーでこちらにも聞き入ってしまった。 

そのあとに数曲先生や父兄による演奏の披露があって、会はお開きした。