juillet 17, 2016

過去日記(fuite des cerveaux 2007年02月15日15:10 )

頭脳流出。ちなみに水漏れはla fuite d'eauというが、しばしばおこるのでフランス語を勉強するとしばしばお目にかかる。 

中国の胡錦濤主席がアフリカ諸国を外遊していることがフランスの新聞に大きく取り上げられている。2003年に今のポストについてからこれが3度目の訪問になるらしい。 

訪問している国はカメルーン、リベリア、スーダン、ザンビア、ナミビア、南アフリカ、モザンビーク、セイシェル諸島。 

新植民地主義に対する批判、債務免除と援助の倍増をアナウンスしているそうだ。 

なぜアフリカか?中国は自国の発展を支える将来のエネルギー資源を必死になって探しており、アフリカ諸国はそのターゲットとなっているのである。 

しかし、中国の急速なアフリカ進出については欧州の企業界は快く見ていない。不当な競争やダンピングが横行するからだ。極端な話、建設現場の労務者までコンテナで運んでくる(法が安いらしい)ということなので、価格だけの競争ではかなわない。最近は技術も向上してきているので話はさらに複雑になってきている。 

でも、アフリカに対する積極姿勢は分かる。日本も数年前にODAの基本理念として「国益」を掲げているわけであるが、その「国益」とは何か云々をやっている間に中国にアフリカ市場をのっとられようとしている、と見ている人もいる。 

Made in Chinaの脳みそは生まれは中国かもしれないけど、アメリカや欧州の教育を受けたものだろう。「量も質も高品質よ」ということか。

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