octobre 25, 2012

日本での研修終了

 10月9日から10月19日にかけて南スーダン人を日本に招いた研修があった。いろんな会社や人に協力をしていただき、無事大きな事件もなくプログラムを 完了することができた。前回は飛行機に乗り遅れたりといろいろあったが、それが良い教訓になり準備がスムーズにいったと思う。

今回の目玉だったのは町田市が積極的に実施している市民による道路の維持管理のアドプトプログラムの紹介。「みちピカ町田」 と呼ばれる事業だ。堺川緑のルネッサンスというNPOの方々にと町田市の担当職員の方にご説明いただいた。NPOの方々の多くは年配の方だったが、流暢な英語で研修生に説明をいただき、とても感銘した。研修生もNPOの方々の熱意や、こういう市民参加により町や道路をきれいにするという考え方自体に共鳴したようだ。
「ボランティア活動を通じたコミュニティ(への寄与)に対する個人的な努力は人間にとって精神的にも身体的にも健康であり、そういうところでは一般的に社会自体が健全である。」と研修生はコメントしている。


さて、このプロジェクトの写真を来年のTICADなどに向けて開催された写真展に応募したら採用された。


 「2011年7月に独立した南スーダンでは、内戦で多くの技術者が失われるとともに、技術を学ぶ機会と継承が奪われてしまいました。私たちは、この失われてしまった機会を挽回するべく、道路を良い状態に保つための技術をプロジェクトを通じて移転しています。このような背景から、研修生の多くは既に年配であったり、簡単な計算も不慣れであったり、未亡人であったりしますが、学ぶことへの興味と好奇心はとても高く、一生懸命です。
 我が国の自衛隊のPKO活動を機にしばしばメディアに登場する南スーダンですが、南スーダン人ののひととなり、はなかなか伝わっていないと思います。勉強熱心で、誇り高く、礼儀正しい南スーダンの「ひと」が少しでも伝わることを願います。」としたためた。


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