novembre 11, 2007

Livre d'images



絵本。娘自作の三匹の子豚。最後は狼と仔豚たちが友達になるそうだ。ウイルスに感染して故障していたパソコンが復活。メーカーに頼んで修理しても調子が悪かったので電話帳で見つけたところに頼んでみた。修理代はメーカーの1/3だった。
使っているのはシャープのメビウスだが、ウイルスがリカバリー用のデータが入っている領域まで達すことがあるらしい。今回の場合はそのせいだそうだ。何度再インストールしてもだめだったのはそのせいだ。次ぎ買うパソコンはOSがCDでついているタイプにしよう。

novembre 04, 2007

Tokyo Mid Town

今日は防衛庁跡地に出来たというTokyo Mid Townを見た。
天気が良かったのでかなりの人出。人工的な空間は印象的だが。

novembre 03, 2007

柴又帝釈堂

今週は妹家族が遊びに来ている。
柴又の帝釈堂にぷらっと行ってみた。
天気も良かったので人出もかなりあった。
愛用の古デジカメFuji FinepixF401でも結構良い写真が撮れた。


octobre 13, 2007

運動会


今日は運動会。愛子様もそうだったそうだ。

わが娘の運動会は近くの河川敷を利用したグラウンドで行われた。実は2週間前の予定だったものが延期されたのだ。幸いにも天気に恵まれてとてもいい雰囲気で終わった。

男親の参加する「騎馬戦」が予告なしであり、意外に燃えてしまった。

octobre 08, 2007

松戸祭り


10月6日、7日は「松戸祭り」だった。家族で見物に出かけた。
4年前よりもかなり盛り上がっている印象があった。
見ごたえがあったのは、ヨサコイソーランのコンテスト。
松戸市周辺でやっているグループが27もエントリーして競っていた。若い人もそうでない人も、男も女も、軽快なリズムで踊るのはすがすがしかった。
ほとんどのグループはダンスの後ろに旗持ちがいて、大きな大漁旗をリズムに合わせてなびかせていた。曲に合わせてすうっと持ち上がっるところなんかは、わっお、と引き付けられるものがある。
娘も最前列で食い入るように見ていた。
以前よりテキヤさんも少なくなって、焼きそば200円とか、とても市民祭りにふさわしい手作りのお祭りになっていると思う。

mai 31, 2007

Au revoir Shorinji Kempo France


フランスでの少林寺拳法の稽古最後の日だった。
しばらくやめていたのを再開して2年、念願だった2段も取れ(免状ももらった)技も、上手くはないがより深く、より対極的に見ることが出来るようになった気がする。
可能な限り長く続けていきたい。
写真は世話になったThierry先生(中央)をはじめとする水曜日1er coursの同僚。

mai 25, 2007

Déménagement

来月の帰国を前に引越し作業が本格化してきた。今回はアパートを完全に引き払うので、次に入ろうとする人たちが見学にきたり、人の出入りも結構ある。
処理に悩ましいのは古い書籍であるが、2年前ほどにBookOffがパリにもできたので今回をそれを利用する予定。値段を叩かれるのは覚悟で明日はこぶ。

アパートのほうも主がいなくなるということが伝わったのか、最近いろいろと故障が多い。つい2週間前には洗濯機の下から大量の水が漏れ、それ以来コインラ ンドリー通いである。昨晩は夜中に「どさっ」という音がしたので何かと思ったら、洗濯物の物干しの一部が折れて、干してあった洗濯物が全て落ちた音だっ た。自動車もウォッシャー液を送るためのポンプが故障して交換した。

ほとんどの家具は前任から引き継いだものばかりだが、かなり「使い倒した」。丁度いい更新時だ。

avril 04, 2007

少子化

日本の少子化は深刻化する一方であるが日本を離れて活動していると国際競争力は優れた「人」に支えられているということを痛感する。少子化によって人材自 体の母数が減少することもさることながら、核家族化がさらに進行することで、通常は兄弟の仲で自然に培われる競争や共存、サバイバルのノウハウを経験する 機会が日本の子供たちからなくなり、結果として人間自体がメンタルに弱体化することは今後の日本の社会に致命傷になるのではないかと本気で思う。

やらなくてはならないことは多くあるけど、少子化対策こそが地域レベル、国レベルの第一優先課題として本気で取り組まなくてはならないのではないかと思う。

以降は勝手な一人語に過ぎませんが、こちらに生活してきて感じてきたこと、日本でも実践できるのではないかと思うことです。

ヨーロッパは全般的には日本ほど深刻ではありませんが少子化の方向にあり、各国対策に苦心しています。特にイタリア、ドイツは深刻で す。その中で、フランスは最近特殊出生率が2.0を超え、見事なU字復活を果たしました。一部の意見ではアフリカからの移民が子供を沢山生むのでそれが数 値を上げている、としているようですが、実際はそのようなことはなく、「全般的に子沢山」です。もっとも、フランスの失業率は最近減少しつつも10%を超 えている状況で、子沢山を手放しに喜べない状況があるのですが、この問題はここでは触れません。

フランスは社会保障が充実していることで有名です。子育てについても日本と比較してかなり優位な点があります。例えば家族手当は子供 が20歳になるまで支給されます。その額も日本の2~5倍です。このような手厚い経済的支援はもちろん機能しているわけですが、もっと身近で親身のある環 境が行き届いていることこそが要、というのが私の実感です。

(安心な公園、親も楽しいぞ)
まずは、公園です。パリにはバンセーヌの森といったような巨大で緑の多い公園も沢山ありますが、たいていは家のすぐ近くに小規模ですが、子供の遊 ぶ遊具とそれを囲むベンチ、ベンチに適度な木陰を作る植木、簡単なピクニックが出来る芝のある公園があります。夕方になると学校や幼稚園を終えた子供たち がそこに遊びに来ます。親はベンチに座って読書をしたり友人と話をしたり。遊具の下はクッションになっていますので多少のことでは怪我がしにくい構造で す。

親は注意を払っていますが子供にほとんど干渉せず、こどもは自分の持ってきたおもちゃを取ったり取られたり、譲ってあげたり、貸してもらったりと コミュニケーションします。子供は自然に子供の世界を作っているようです。親からの適切な距離が物理的にもうまく設計されています。

もうひとつ面白いのは、公園に必ず管理人がいることです。管理人は中学生が幼児用の遊具で遊んでいるのをしかったり、浮浪者を追い出したり、犬の 糞を片付けたり、ゴミを掃除したり、とかなり重要な仕事をしています。公園には柵が設けられており、夜にはしまります。また犬は基本的には入ることが出来 ません。場所によっては砂場に付けられている日よけの「傘」がそのまま夜は砂場の「蓋」になります。こうすることで砂の衛生が保たれるのです。

私が住んでいる松戸の公園は残念ながらこうではありません。数少ないベンチは浮浪者の宴会場と化し、柵はあるが野良犬が入る込むので あちこちに糞があります。砂場など、いつ砂を取り替えたのか分からないので、とてもではありませんが子供を遊ばせる気にはなりません。ベンチの位置も工夫 がなく(ときにはベンチもない)、コミュニケーションの場という思想が欠落しているようです。

(ヌヌさん)
ヌヌさんとは、ベビーシッターのことです。ベビーシッターは市に登録をして正式な資格をもらいます。ベビーシッターは低所得者の仕事になっているという側面もありますが、安価で利用でき、また一部は市から還元があります。

ベビーシッターと親との関係はかなりの信頼関係により成り立っています。家の鍵を預けるわけですし、子供が病気のときはその面倒もお願いするわけ ですから。アメリカではベビーシッターは学生のアルバイトが多いと聞いたことがありますが、フランスは違うようです。市が認定することで信頼性を高めてい ます。

(家族の支援、爺さん婆さん大活躍)
家族の支援が厚いことは、すべての基盤となっています。おばあさん、お爺さん、親類の子育てへの関わりが非常に多く見られます。例えば、
・夫婦でコンサートや夕食に行くので見てもらう。
・バカンスに行くので1ヶ月実家に預ける。
・子供が病気だが仕事があるので親に来てもらう。
などは日常的で、どこの仏家族でもやっているようです。

別の見方をすれば、自分の親や親戚を使って親は自分たちの時間をうまく作っているのです。また子育ての仕事を分担してもらっています。傍から見て いると、「子供をポイッと預けて、親は遊びに行ってしまった」と感じるのですが、子育てにおけるこのような気軽な信頼関係は、本当にいいものだと思いま す。

個人的な経験から、日本では、自分たちの楽しみのために数日も親に子供を預るというのは、モラル的に出来ません。無責任、放任、と思われるのが落 ちでしょう。でも、本当は自らの親こそが、自分たちの楽しみのために子供を頼む第一の相手になるべきだろうと思います。少子化対策で幼稚や保育園を増設す ることが議論となっており、それは大事なことだと思いますが、本当に大切なのは身内の協力であろうと思います。親がハッピー=子供もハッピー、こういう環 境を身内から作っていく必要があります。こういう考え方になじめない人も多いかもしれませんが。子育ては親だけの問題ではありません。

仏の友人に話を聞くと、こういった親の協力があることが子供の環境にもよい、と考えて地元に仕事を探す人もいます。家族の絆こそ地元の魅力でしょう。そういう観点から地域と子育てを見直していくことが日本でも必要ではないかと思います。

それがひいては国際的にも強い国づくりにつながるのだと思います。

蛇足ですが、もうひとつ加えます。

(お父さんの帰りが早い)
フランスの統計によると「相変わらず子育て仕事は母親に偏っている。10年前から比較して男性が家事に費やしている時間は2分しか変わっていな い」として、不満が多いのですが、父親が子育てに多く関わっていると思います。こちらは学校の送り迎えは親の義務ですが、このための遅刻をすることは許容 されているようです。また、仕事の帰りに同僚と一杯ということはほとんどなく、さっさと家に帰ります。というか、帰らないお父さんは離婚のようです。

いろいろありますが、行政がやる前に出来ることは多くあるし、また、お金をかけなくても少しの工夫で出来ることは多いと思います。

février 13, 2007

Livret Scolaire

こちらの学校は9月から始まる。


来週から2月のバカンスが始まるが、それは丁度前期が終わるということを意味する。今日は保護者会があって、学校全体活動の話の後に、子供の成績表が渡された。


記憶をたどると成績表をもらったのは小学校からだったと思う。毎学期末にもらった成績表は見開き1枚の簡単なものだった。今日もらったのは12pの「本」で読み応えがあるものである。

大項目と小項目に分かれているが、その構成は以下のとおり。

1.言語能力  
1)話す能力  
2)文章力  
3)筆記能力
2.共同生活  
1)自立性と社会性  
2)学習意欲
3.運動能力  
1)運動  
2)危険回避、認知  
3)リズム感  
4)集団活動
4.開発能力  
1)空間・時間の利用  
2)算数  
3)科学と技術  
4)動植物の観察
5.感性、想像、創造  
1)音楽  
2)造形

これらに小項目があって、A(習得、Compétence acquise),CA(習得中、Compétence en cours d'acquisition),NA(未修得、Compétence non acquise)の3段階で評価がされていた。特筆すべきことがあれば先生のコメントがある。

言語のところにはいくつかNAがあったが、これは仕方がない。あとは普通だ。先生と話をしていたら「この子はparticulieだ」と言っていた。日本人だから、というのもあるが、他にも何かあるのかな。

ともかく、幼稚園からしっかりした成績表があることにびっくりした。

février 05, 2007

L'hôpital Necker l'urgences enfants


子供がおお泣きして帰ってきた。


今日は娘と同い年の近所の日仏家庭のお子さんがうちに遊びに来ていた。お昼を食べて、少しビデオを見て、その後、アパートの庭で遊んでいたときだ、ボールを追いかけて後ろ向きに走ったところ、少し高くなっていた芝のところから転落。


後頭部を強打したらしい。 触ってみると大きなタンコブができている様子。泣いていて意識はしっかりしているので大丈夫だと思いつつも、タンコブがあまりに大きいので大事を見て救急病院に連れて行くことにした。 パリの小児専門の病院はL'hôpital Neckerがある。


そこの緊急病棟は24時間体制だ。l'urgences enfantsというのだが、すぐ入り口まで車で付けることができる。急いで受付まで直行。受付には一人女性がいたが、書類にかかっていてわれわれが前に立っても無反応。ひょっとして受付は別のデスクかと思って移動しようとしたときに「ちょっと待って」の一言。もっと早く言ってほしい。


何が起こったかのかを簡単に質問されて待合室へ。何家族かがすでに待っていたが、担当科が違うのか、われわれの番はすぐに回ってきた。


物腰のやさしい女医が診察をしてくれた。確かに大きなタンコブができているが、失神や嘔吐がないので大丈夫だろうということ。解熱剤のエフェラルガンが鎮痛剤としても利くのでそれを飲ませるように言われた。 娘の方も、後頭部強打の精神的ショックからだんだん我を取り戻しつつあるらしく、壁に書いてあるピーターパンに反応していた。


日曜なので会計窓口はお休み。請求書が後で自宅に送付されるとのこと。


安心したので病院のカフェで軽く休んできた。たくさん泣いて娘は腹が減ったらしくてチョコパンを食べた。


よかった。さすがに頭は心配だ。脳細胞はいくらかダメージを受けたかもしれないがまだまだ再生する年齢だ。がんばれ細胞。

janvier 14, 2007

Cambriolage

つい先日アパートのお向かいさん宅に空き巣が侵入。

私の住むアパートは築50年くらい。パリのアパートでは比較的新しい部類に入る。11階建てで1棟あたり44世帯、これが5棟あるので大きい。地下には2階の駐車場がある。

私が日本で住んでいたアパートやマンションは屋外に共通の廊下部分があってそれに各戸の入り口が並ぶ構造になっていたが、こちらはエレベータや階段につながる小さなホールが各階あって2戸~4戸が面する構造となっている。フランスの方がより細かく仕切られている。

高さの揃ったアパートが整然と道路に沿った風景はパリの名物だが、この内側は中庭になっており、住民の共通空間となっている。入る為にはコードが必要なので一応住民のみに与えらた空間である。
(限られたスペースを植樹やベンチできれいに作っていることがある。1年に1日だけこのような民間アパートの庭園を公開する日が設けられている。)

私のアパートは比較的新しいタイプなので道路との境界はフェンスになっている。

セミ・ゲーデッド・コミュニティとでも言ったらいいのだろうか、この緩やかにアクセスできない空間は非常に危険だということを今回は体験した。

仕事を終えて帰宅したら警察が調書を取っている最中だった。 不幸中の幸いなのか、お向かいさんは今月末に引っ越す予定でほとんどのものがダンボールの中であったため、被害はパソコン1台だけで済んだらしい。

でも、鍵を3つも使っていたのに襲われたのは隣人として恐怖を感じざるを得ない。ちなみに我が家の鍵はひとつのみ。 手口は単純でバールのようなもので鍵のある3つの部分をこじ広げるというもので非常に大胆だ。ドアの傷を見る限り、かなり大きな音がしたであろう。

奇妙なのは襲われたお宅は鍵を3つ使っているのだが、自宅を含めて鍵をひとつしか使っていないところが他にもあったというところ。狙い撃ちか。 うちの扉ののぞき窓には外側からガムのようなものが付けられ視界が遮られていた。

日本のマンションの扉は鋼鉄製なので鍵の部分だけをバールでこじ開けるというのは不可能だ。こちらは一見丈夫そうに見えるが、もろい。 犯行推定時間は昼の3時から4時の間で、隣のマダムが外出してから(そのときは何も問題なし)、うちの奥さんが戻るまで(鍵が壊れていたが、引越しに伴って鍵の取替えをしていると思い込んだ)。要するに妻が第一発見者ということになる。あるいは妻の帰宅に気づいて退散した可能性もある。

我が家にも警察が来て事情聴取をしていった。そのとき来たPoliceはペンを忘れたようで貸してやったら、そのまま持っていってしまった。聴取した情報も何かのキャンペーンでもらったような、店のロゴの入ったメモ帳に取っていたのが印象的。

自宅がやられなかったのは本当に幸運だっただろう。

janvier 07, 2007

子供の遊び場

仕事の関係で毎月とっている専門誌にやや異色だが興味深い論文があった。これに触発されて考えたことを書く。論文の要約はその下にある。

今井氏が指摘するようにヨーロッパではいろいろな方法で都市の交通鎮静化が図られている。ロンドンやストックホルムで実施されている自家用車で中心街にはいるときにかかる課金、北欧で先進的な自転車優遇政策、トラム、ここパリでも昨今はバスレーン、トラム、自転車レーン、歩行者ゾーンなど大胆なインフラによる改造が進んでいる。

パリには公園がたくさんある。シャンドマルスやチュールリーのような大きなものも実にきれいに整備されているが、もっと小さなプチ公園が身近にたくさんあることに着目すべきだ。
パリは治安的な危険も交通安全的な危険も大きく、親としては子供だけで外出してほしくないと思う町だ。なので遊ぶ場は公園などの公共の場に限られる。そのため、公園には必ず管理人が駐在し、不審者を監視し、公園の樹木や花を丁寧に管理しており、利用者はかなり安心していられる。パリの道路で悪名高い犬のウンチもここにはありえない。犬は立ち入り禁止になっているからだ。 公園は基本的に夜は閉鎖される。砂場などは場所によっては蓋がかけられ砂が汚れるのを防いでいるほどである。

公園は年少の遊具を中心としたエリアと、少し年長の子供がボールなどで遊ぶ広いエリアとはっきり分かれており安全が確保されている。

公園の中の社交は様々であるが、親は親、子供は子供、と割り切られているように見える。特にこれはフランス人の親御さんに顕著で、西洋人でも他の国からの親の場合は逆に子供にべったりだったりすることもあり、ひとくくりには出来ない。

よく見るのは、お母さんは読書に夢中で子供は子供同士で遊んでいる風景。子供はそれぞれの遊び道具を持ってくるが、人のものでも面白そうなものを見つければ使うのは普通、だが、やはり自分のものを持っていかれるときには気に入らないので怒ったり、使うためにお願いしたり、と子供同士の中でも自然に社交が出来ている。ないたりすることも良くあるが親が介入することはほとんどない。 うちの子も良く泣かされていたが、それでかなり鍛えられたと思う。

子供が小さいときにこちらに来たので日本にいたときはあまり関心を持ってみてなかったが、私が住んでいた町の公園は貧弱だった。第一ベンチが少ないので親は立ってなくてはならない。読書、なんてのは論外だ。数少ないベンチは浮浪者に占拠されて、とてもではないが子供を自由に遊ばせる雰囲気はない。割れたガラス瓶の破片が散らばっていたり、中学生が爆竹で遊んでいたり、乱用はなはだしかった。

道路で遊ぶ、のも無理。4mくらいしかない道路を幹線道路の渋滞を回避してきた車が疾走している。
幸いにも、自分の住んでいたマンションが建った時のセットバックで川と建物の間に車の入ることが難しい公道がポカンと出来ており、そこが絶好の遊びの場所となっていた。でもこのような恩恵をうけることのできる人はごく一部に過ぎない。

自分の町にパリのプチ公園があったらどんなにいいだろうと思う。子供は安全で安心に遊ぶことができて、われわれは安心してくつろぐことの出来る空間。もっとも、フランスの放任主義というか自立主義というか、おおらかさのいくらかを加えることを忘れてはならないが。

「子供にやさしい道路」とは何か
今井博之 「道路」2006年11月

大陸ヨーロッパの諸国では交通鎮静化政策により「人々のための道路」から「子供にやさしい道路」へ進化し続けている。わが国の従来型の交通体系は事故や大気汚染のみならず、子供たちの身体的成長や心理・情緒的発達に対しても重大な影響を及ぼしている。

自動車の恩恵が大きいことは明らかであるが、その弊害もまた大きい。地球温暖化の一因となっている二酸化炭素排出量の2割は運輸分野、そのうち9割は自動車の排気ガスによるものとなっている。排ガスによる大気汚染、沿道の交通騒音、交通事故などは問題化してから既にかなりの時間がたった。
しかし、問題はそれだけにとどまらない。昨今の道路環境は地域のコミュニケーション、社会的相互扶助、子供たちの健全な発育にも影響を及ぼしているが、これらは他の社会的問題との複合的な結果であるためこれまでも過小評価されてきた。

小児の肥満は先進国の疫病とまで言われる。特に米国では状況が深刻で12歳で1割が肥満傾向児となっている。米国の研究によれば親が安全と考える地域に住んでいる子供とそうでない子供の肥満の割合は4.4倍も違う。安全でないと考えている場合は子供を外で遊ばせたがらないので結果として運動量が減り肥満に陥る。
わが国では幼い子供を狙った犯罪が最近発生しているが、身近な危険として一番にあげられるのは「交通事故」である。親が子供だけで外出することを憂慮する最大の原因となっている。
また子供のときから体を使った遊びを多くすることは認知、社会的、情緒的発達を促進することが報告されている。

自分の家の前が遊ぶのに安全な道路であるか、自動車交通を優先した遊ぶのには危険な道路であるかにより、外遊びのトータルの時間が大きく異なるということがわかった。これは遊びの時間のみならず、友人の数、問題解決などの社会的スキルの差として現れる。
危険な道路に面する場合、遊びの場は公園などの公共の場に限られ、そこでは親が常に見守っているため、いざこざが起きても親が介入する。また子供は動き回りたいという衝動があるためそれが母親をイライラさせる。
この環境の差は大人同士の社会的関係にも影響する。近隣の住人により自然発生的に保育環境が生まれるかという質問に対して、前者は9割がYes、後者は3割がNoとしている。

(以下略)

janvier 03, 2007

La belle et la bête




「美女と野獣」をビデオクラブで借りてきて娘と見た。絵本で読み聞かせているので娘はストーリーを知っているので、狼が出るよとか、ヤジュウが出るよ、とか教えてくれた。

ディズニーものが好きで、最近では「シンデレラ」「不思議の国のアリス」「ノートルダムドパリ」「美女と野獣」を見た。自分もすっかりファンだ。 いいのは吹き替えの声優の声だ。フランス語のお姫様役の声はいつも同じ人だが、歌がすばらしくいいし、きれいなフランス語なのでとても聞きやすい。

映画の後はお絵かきだ。狼がたくさん出てきたので、狼を書いてくれとせがまれて何とか描いた。下絵はお父さん、着色と胴体、足は娘の合作。ついでに隣に描いた丸顔のお友達。

以前お土産でいただいたモンサンミッシェルのシードルを飲んだ。これはりんごのいやみなにおいがなくてとても美味。

娘が寝たら別に借りてきたダビンチコードを見よう。

janvier 02, 2007

Belgique



28日から1日まで車でベルギーはBruggeとAntwerpen、Brusselに行ってきた。 Bruggeに二泊、Brusselに二泊の4泊5日の行程。

ParisからBruggeまでは4時間弱で着いた。国境には一応検問所があるが素通り、ベルギーに入ると標識がベルギー語になるので多少外国にきた気分になる。

Bruggeはフランスに近いのでフランス国籍の自動車も多い。 Bruggeはペギン会修道院(世界遺産)がほぼ中心にある石造りの小さな町。海から近いので古くから商人や職人が集まったところだそうだ。町には運河が流れていて、古いレンガ造りの建物といい調和を保っている。

ベルギーといえばビールだが、この日はBrugge Zotという地ビールを飲んだ。ベルギービールは果物でにおいや味をつけていることがよくあるのだが、個人的にはあまり好きでない。シンプルなピルスナー系が好み。この地ビールはコクがあって結構おいしかった。ちなみに、見たところアルコール度数は8~11と高めが多い様子。

アントワープではノートルダム大聖堂に行って、ルーベンスの絵を見てきた。教会は荘厳で(ちょうどお葬式をやっていた)ルーベンスの絵も何枚かある。アニメで有名な絵は二枚。昔は布がかけられていて、見るためには銀貨を払わなくてはならなかった。キリストの昇架とキリストの降架という。フランダースの犬の最後の場面はこのうちのキリストの降架という方である。YouTubeで最後の場面を見つけたので見たが、教会がよく描かれていた。 http://www.youtube.com/watch?v=4CgnKs1cmpg

アントワープは大工業都市。高速道路網が首都高並みに複雑で(というかパリがシンプルすぎか)、迷って一周してしまった。海や運河を渡るのにほとんどがトンネルだったのが印象的。

ブリュッセルはこれまた大都市でホテルまで着くのに一苦労した。この町は日本食がおいしいと日本食通のフランス語先生が行っていたので、持ってきたガイドブックをもとに試しに行ってみた。「三辰」という寿司屋。これが大当たり。お客の9割は日本人、しかもすべて予約席。なんだか、日本に戻った気分。頼んだのは、牡蠣フライ、うどん(子供に)、てんぷら、チラシ寿司。チラシ寿司は値も張ったがボリューム、質ともにすごかった。娘もうどんをつるつるたくさん食べていた。写真を撮るつもりが思わず忘れてしまった。(ので、サイトで見つけた他人様の写真を付けました)

ちなみに、Bruggeでも日本食料理屋「たぬき」に行こうとしたが、予約で満席で断念。日本食はこちらでも人気がある様子。 でも、パリでは中国人経営の変な日本レストランが山ほどあるが、その類はなかった。

大晦日の晩はトラピストビール(9度)とレッフ(同じ)で酔っ払って気がついたら新年だった。