mai 23, 2016

過去日記(ボーン 2005年10月16日23:16 )


14日はJCVジャズフェスティバルというイベントの初日だった。久しくライブに行ってなかったが、奥さんの了承を取り付けて初日を飾るデビッドサンボーンを聞きに行った。 
ライブは8時からでフランス人兄弟(ドラム、コントラバス)のカルテットが前座。その後デビッドサンボーンの登場だった。期待通り、サンボーンの演奏は上手く、文句なしだ。すばらしいの一言に尽きる演奏だった。神業的な演奏をさらっとこなしていた。 

でも、ぐっと来たのは前座の方だ。やや粗く、サンボーンと比 
較すると技術も低いのだけど、「いってしまっている」度は勝っていた。また、性格を想像させる生真面目なテナーの演奏にも好感を持った。 

昔からそうだ。大学時代にジャズ研のライブを聞きにいったことがある。新入生からベテランまでやるので6時間もある長丁場だった。このときも惹かれたのは緊張しまくっている初心者の演奏だった。 

勝手に僕はこういう感動を「やきもち心理」と呼んでいる。要するに、自分の中にどこかでプレイヤーとしてのやきもちを焼いているのである。神業を難なくこなす天才のプレーよりも、手の届きそうな(とどかないけど)プレーに「共感」しているのであろう。 

しかし、ほんとにすごい演奏だったなあ。



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