mai 29, 2016

過去日記(Mon nom est Tsotsi 2006年07月23日06:22 )



また映画。今度は南アフリカ映画。「僕の名前はTsotsi」というもの。彼は既に19歳になりチンピラの頭になった。容赦ない。小金を盗み取るために人を簡単に殺し悪行を尽くす悪魔のよう。あるとき彼は囲いのある家に住む金持ちの車を奪うのだが、その中には赤ん坊がいた。彼は戸惑いつつもその子供を自分の家に連れて行き何とか育てようとする。でも無理で、道で見かけた子供を背負う女の家に忍び込み拳銃を突きつけ授乳するように脅す。震えながら授乳している女を見て彼は昔の自分を思い出す。スラムで生まれ父親はアル中、母親は病気で小さい頃に亡くしたこと。その後はヨハネスブルクの近郊の空き地にあるドラム缶が家だったこと。そして本当の名前Davidだったこと。彼は女から子供の名前を聞かれて思わず「Davidだ」と言う。
子供のためには金がいると考えた彼は仲間と再び同じ家を襲う。しかし彼が今度持ち帰ったのは哺乳瓶と粉ミルク。でも彼は家の中の子供の写真、子供部屋を見て何かを感じる。そして結局は子供を警察官が張り込む金持ちの家に帰しに行く。

大げさに言えば、命の重さ、もう一方で、母親、を感じる映画だった。命の重さなんて測ることは出来ないし、あなたと私で違うことなどありえないが、現実社会ではそうではないと思わざる得ないことは沢山ある。事務所の近くの路上にあるときから座り始めたインド風の顔をした女の子がいた。ここに行き着いたのだろう。1年くらいいた。話しかける人を見かけたことはないが、寝袋やダンボール、差し入れと思われる食べ物が回りにいつも置かれていた。でもこの最近いなくなった。どうにも出来ない無力さを感じた。






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